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−鋼と硝子でできた声〜The voice made of steel and glass〜−
これは彼のキャッチコピーだ。 彼の歌声を初めて聴いた時、その歌声に一瞬にして心を奪われてしまった。キャッチコピーが象徴するように鋼のような強さと硝子のような繊細さが同居する歌声。 そんな歌声持つのは誰かって? デビューシングル「シンクロ」は疾走感のある広がりを見せるポップ・ナンバー、まさに秦基博の歌声の魅力を存分に発揮した、デビューを飾るに相応しい楽曲に仕上がっている。 デビューながらにして新人離れした楽曲のクオリティの高さと歌声が持つ説得力は、既に大物感すら漂わせている。 秦基博の歌にはギミックなんて必要ない、その卓越したメロディーと歌声、聴き手の心を捉えるにはそれだけあれば充分なのだ。 理屈はいらない。
★秦基博
Official Web Site★
http://www.office-augusta.com/ ◆秦基博 プロフィール◆ 本名:秦基博(ハタ・モトヒロ)
生年月日:1980年10月11日 天秤座 出身:宮崎県生まれ横浜育ち 血液型:A型 趣味:草野球、ボーリング、ビリヤード |
秦:ライブハウスで歌うようになって、人前で表現して行くことの楽しさだったり、作品を作ることの喜びだったりっていうところで、ミュージシャンになりたいなって思うようになっていったんですけど、でもやっぱり音楽を始めた時からおぼろげながらも常にミュージシャンになりたいなって思ってました。
――じゃあ、最初の頃は心にそっと思ってるぐらいで。
秦:うん、そうでした。
――メジャーデビューが決まった今のお気持ちっていうのはどんな感じです?
秦:やっと始まりに辿り着けたというか、いよいよ始まって行くんだっていう、ワクワクしてる気持ちとそして少し不安もあったりと、そういう気持ちなんですけど、ワクワクしてるような気持ちの方が今は大きいですね。
――やってやるぜ!みたいなのはないんですか?(笑)
秦:うーん、そうですね。やってやるぜというか、やるしかないっていうか、そういう感じに近いかもしれないですね。
――ではデビューシングル「シンクロ」、この作品は自分の中ではどのような作品に仕上がったと思いますか?
秦:僕の曲の中でもかなりアッパーな曲で、曲の持つエネルギーというか力強さっていう部分で聴いてくれる人により伝わりやすいというか、歌詞の世界も間口の広い世界観で書いているので、聴いてもらいやすい、それでいて秦基博っていうアーティスト像みたいなものを感じ取ってもらえるような曲になってるのかなと思っています。
――名刺代わりとしては本当に相応しいシングルですよね。
秦:そうですね。僕が持ってるメロディーラインや、詞の世界っていうところでもそう思います。
――前にデモバージョンを聴かせて頂いたことがあるんですが「シンクロ」として改めて聴かせて頂いた時に歌声とかいろいろな意味で外に向かって開かれ方が変わっているなっていうのがものすごくビックリしたんですよね。
秦:いろんな人のアドバイスなんかも受けながら、キチンと聴いてくれる人に届けようっていうか、自分の心を開いてしっかり伝えて行きたいっていう気持ちを持つっていうことが、とても大事なことだっていうことを今更ながらに実感したんです。
そうやってライブとかで「自分から届けるんだ」っていうふうに歌った時って、聴いてくれる人も反応してくれるし、それがまた返って来て、自分らしい新しい表現に向かってる行けるような感覚があるので、レコーディングする時もその先にいる人達にちゃんとこの想いを届けるというか、その曲の持つ情景だったり感情だったりっていうものをしっかり伝えたいという気持ちで歌を入れたんです。
――今、成長しているところを新たなリスナーに聴いてもらうわけじゃないですか、その点楽しみですよね。
秦:そうですね。どんなふうに聴いてもらえるんだろうとか、それこそ共鳴してもらったり、共感してもらえたら嬉しいなとか、そういう楽しみの方が大きかったりはしますね。
――歌詞もよりダイレクトになったので。
秦:そうですね。より濃密にというか。
――初めて聴く人に対してもとっつきやすいですよね。
秦:割とその辺は意識したというか、曲はかなりエネルギッシュだったり、スピード感のあるメロディーだったので、それをより増幅させて行けるような歌詞を突き詰めて行けたら良いのかなというふうに思っていろいろ書き直したりしましたね。
――良い感じに仕上がって良かったですね。
秦:ありがとうございます(笑)。
――今回「シンクロ」の中で一番伝えたかった想いはどんな想いですか?
秦:やっぱり人と人が惹かれ合って行く時の、もう気づいたら惹かれ合ってしまっていたっていうような瞬間のエネルギーというか、その時の加速して行く感じとか、そこまでの盛り上がる部分を描写できたらと思いました。
――今回、歌とメロディーで惹きつけるっていうことであるわけじゃないですか、この曲って、だからそういう意味でもリスナーに対してシンクロしてるんでしょうね。
秦:そういう曲を作って行く上でやっぱり聴いてくれる人ともシンクロして行くことっていうか、そういうことは意識しましたね。
――じゃあ、まさにという感じですね。
秦:そうですね、デビューシングルとしては。
――相応しいタイトルになりましたね。
秦:はい。
――ではカップリングの「やわらかな午後に遅い朝食を」ですが、こちらはどのような作品になりましたか?
秦:「シンクロ」っていう曲の間口の広さだったりメロディーの持つポップさだったりっていうところだけだと、秦基博っていうアーティストの全てではないと思っていて、もう少しより素の自分に近いというか、等身大の曲で、シンプルな弾き語りスタイルに近いような曲っていう感じを求めて、カップリング用に書き下ろした曲です。
――結構、ちょっと疲れちゃった時に聴いたりするとホッとするんですよね。
秦:そんなふうに聴いてもらえると嬉しいです。何かを始めたいとか始めるんだとか、そういう気持ちがあるんだけど、一歩踏み出せないような状況ってきっと誰にでもあるし、今の自分の気持ちや、少し前の自分のことを重ね合わせて、なんかそういう瞬間を描けたらって思って作った曲なんです。
――初めてレコーディングとかしたわけじゃないですか、その中でのエピソードとかは何かありますか?
秦:まずミュージシャンの人達と一つのものを作って行こうとする時の意志の明確さというか、「シンクロ」という曲、カップリングの曲もそうですけど、その曲達を良いものにして行こうよっていうところのそのクリアーさというか、そこがすごく感動しました。
インディーズの時に比べて、より明確になって行ったというか、その歌の持つ力だったり、歌をとにかく聴いてもらえるようにアレンジして、みんなでそれを共通認識として持って、レコーディングに臨めてるなっていう実感があって、それはすごく勉強になりましたね。
――苦労したところとかはありましたか?
秦:歌入れですかね、やっぱり。
それ以外は共同作業ということもあって純粋に楽しくて、いろんな刺激を受けながらやれたんですけど、歌入れに関しては自分の想いだったり、そういうのを歌に入れるっていうことと、後は声がどんどん暖まって来るというか、エンジンが掛かって来る時のピークと自分の想いを込めるピークと、曲が体に沁み込んで行くようなピーク、一番良い時の瞬間をいかに録音出来るかっていうことに意識を置いて、歌に集中するのが苦労というか大変だったとこだと思いますね。
――体と想いとかのレベルが一緒とは限らないですものね。
秦:そうですね、その一番重なり合う瞬間っていうのが、自分でもわかって来るので、気持ちが盛り上がってて声も出て、一番良くなって来てるような時に一点集中というか、そのワンテイクに懸けるっていうか、そういう部分は結構ありましたね。
――なるほど、ではいろいろなオリジナル曲があると思うんですけども、秦さんは作品を作る上でいつも心掛けていることとかはありますか?
秦:曲の始まりだったり、発想の始まりをどこにでもあるようなこととか、誰しもが思うようなこととか日常の風景だったり、そういう一瞬一瞬だったりっていうところから始まることできっとその誰しもの持ってる心の風景に重なり合って共感してもらえると思ってやってるので、そういう部分は大事にしてますね。
ある種リアルなところとか情景だったりに自分のイメージを継ぎ足して、そういうふうには作ろうと思ってますね。
――秦さんの作品は情景描写とかとても優れてるなって思いますね。では少し抽象的な質問をさせて頂きますが、秦さんにとって歌うことはどういうこと意味しますか?
秦:小さい時からというかギターを持つ前から普通に童謡とかみんなのうたとか音楽の時間に歌うような歌とかも常に口ずさんでいたり、親が歌ってた曲を覚えて歌っていたりとか、常に自然に歌っていたので、単純に楽しいことっていうのもあるし、やっぱり音楽として人に伝えるっていうことの重要なことなのかなというふうには思ってますね。
――初めにギターを始めた時は誰かに歌ってもらおうではなく自分で歌おうという感じだったんですね。
秦:それはそうですね。ギターを弾くのはやっぱり歌うために弾いてるので、ギターを弾くためにギターを弾いているというよりは、歌を歌うためのギターなんですよね。僕にとって。
――では少し秦さん自身のお話を聞かせて頂こうと思います。客観的に見て、秦さんという人はどんな人物だと思いますか?
秦:(笑)、うーん、難しいです。
いろんな部分があるとは思うんですけど、もちろん友達といる時はすごくふざけたりはしゃいだりするし、でも一人でいる時はすごく考え込んだりもするし・・・。
誰しもそうなのかもしれないですけど、明るい部分もあるし暗い部分もあるし、でもそういう部分を曲の中でも、明るい一辺倒じゃなくてその中にある暗さだったり、暗さの中にある明るさだったりっていうところを表現して行きたいなっていうふうに思ってます。
そういういろんな部分があって、ちょっと一概には言えない部分もあるんですけど(笑)。
――意外とノーマルなタイプという感じなんですかね(笑)。
秦:うーん、そうですかねぇ、どうだろうなぁ、ちょっとわかんないですね。
――では今、音楽以外で最近ハマっているものはありますか?
秦:そうですね、野球ですかね。
――野球ですか。
秦:ハマってるっていうか、草野球したり。
――それはライフワークみたい感じ?(笑)
秦:(笑)、ライフワークとまでは行かないんですけれど(笑)。
――ごく自然な感じで楽しくやってるみたいな。
秦:そうですね、うん。普通に観戦するのも好きだし、自分でやるのも好きだし。
――じゃあ、あんまりすごくハマるとかっていうのはないタイプなんですか?
秦:一つの事に没頭というよりは、いろんなところにアンテナを張って、いろんなことを吸収して行きたいなというふうには思ってるんで、あんまり一つのことに固執してないですね。
――そうなんですか、ミュージシャンの人って一つの事にすごいハマって行くタイプの人が多いので、珍しいですね。
秦:なんかそうすると自分の中で枠が出来て面白くなくなっちゃうっていうのがあるんですよね。
――なるほど。
秦:はい、なるべく自由でいたいというか。
――そうなんですね。それでは自分の人生で一番、影響を受けたと思うアーティストはどなたですか?
秦:うーん、難しいなぁ。僕、一人だけに影響を受けてるっていうよりはほんとにいろんなアーティストに影響を受けていて、最初はJ-POPと言われる人達から入ってるんですけど、でもその人達のバックボーンにあるような曲を聴いて行ったりする中で、自分が、あっ、ここ良いなって思うようなところのいろんな部分を吸収しつつ自分の表現として形作って来たつもりなので、この人だけとかっていうのはあんまりないような気がしてます。
――じゃあ、広くいろんな人を聴いて。
秦:そうですね、音楽をちゃんとやり出してからは割といろんな曲を聴けるようにしてるというか。
――じゃあ、特に限定はなくいろんな方を聴いているというところですね。
秦:そうですね。
――では今、お薦めの作品を1つ紹介して頂けますか?
秦:「サムサッカー」っていう映画があって、僕、そのサントラを買ったんですよね、すごい良くって。
――なるほど。
秦:映画もすごい良くて、親指をくわえちゃうっていうクセの17歳の少年の話なんですけど、結構セリフとかもすごい良くってグッと来ちゃう映画ですね。
――じゃあ、「サムサッカー」の映画も含めてサントラ盤もお薦めという感じですね。
秦:そうですね、はい。
――それでは今後、どんな作品を作って行きたいなという展望がありますか?
秦:大前提としてたくさんの人に聴いてもらって、共感してもらえるような曲を作って行きたいとは思ってるんですけど、あるシーンを切り取る鋭さだったり、言葉の選び方だったり、そういうものをどんどん研ぎ澄ませて行かなきゃと思っています。
そして歌うっていうことに関しても、いろんな感情の起伏、痛さだったり、嬉しさだったりみたいなものをより伝えられるように自分の感性や表現力を常に研ぎ澄ませて行きたいなというふうに思ってます。
――では目標としている夢があったら教えて頂けますか?例えば武道館でやりたいとか、大きいところでやりたいとかでも良いですし。
秦:そうですね。僕はほんとにそういうのがなくて。
――欲がないタイプとか?
秦:欲がないってわけじゃなくて、ほんとに目の前の一つ一つに自分のベストを尽くせるのかっていう、今はそこだけを考えたいようなところがあって、あんまり先のことって考えてないんですよね。
――なるほど。
秦:きっと理想ってあんまり作りすぎちゃうと、そこまでしか行けないから。
――じゃあ、敢えてここまでとは決めず。
秦:そうですね。だからきっとその目の前のことにベストを尽くして行ければ、それが次の可能性にも広がって行くと思うし、だからあんまり決め過ぎずに柔軟にやって行きたいなって思います。
理想というよりはさっき言ったような自分の表現力を研ぎ澄まして行くこととか、そういう作品を作って行くことに集中して行きたいですね。
でもそれがきっとまた続いて行けば、ある瞬間から「次はこういうものを作りたい」とか、「5年後にはこういうものを作りたい」なんていうことが芽生えて来るのかもしれないんですけど、今の時点では目の前のものにっていう。
――ハードルとかをどんどん置いてみたいな。
秦:そうですね。その先に何かあればすごい楽しいのかなというふうに思ってます。
――ライブのお話とかもちょっとお伺いしようかなと思うんですけど、ライブとか結構やられてたわけじゃないですか、でもオーガスタキャンプという大きな会場でとても堂々と歌われていて、アガらないのかなとか思ったんですけど(笑)。
秦:いやいや(笑)、すごいアガってたんですよ。
――そうなんですか?
秦:舞台袖とかでもガチガチだったし。
――じゃあ、あれは実は上がっていた。
秦:そうですね、すごいアガってたんですけど、いつも歌い出した瞬間に割とその雑念みたいなものが消えて、歌にどんどん集中して行けるんです。
そうなって来ると緊張っていうよりは良い歌を歌おうみたいなことで、変な緊張みたいなのはなくなるんですけど、やっぱり舞台袖とかまでは、特にオーガスタキャンプなんかの時はかなりガチガチな感じでした。
――では秦さんにとってライブっていうのはどういう意味を持ってると思いますか?
秦:やっぱり聴いてくれる人とのコミュニケーションというか、自分が届けたり伝えたりすることで、それが良い表現だったら応えてもらえるし、それによって自分ももっと更に良い表現が出来るし、そういうコミュニケーションして行く中で、ライブハウスの空気だったり一体感っていうものが、どんどん増幅されて行ってっていう、そういうものなのかなっていうふうに思ってます。
うん、それがきっと心地良いし、楽しいことだし、心を揺さぶられるような、そういうライブが出来たら良いなっていういうふうに思っています。
――これから楽しみですよね。
秦:そうですね。
――それでは最後にみなさんに向けてメッセージをお願いします。
秦:デビューシングルの「シンクロ」が聴いてもらった皆さんの心に何か引っ掛かるようなものがあれば、すごい嬉しいなと思います。
もっと僕の曲を聴いてほしいし、聴いてみたいと思ってくれたら嬉しいなと思うので、ぜひ一度聴いてみて下さい。
――ありがとうございました。
秦:ありがとうございました。
(Text By Takahashi)